Askar 65PHQのファーストライトを撮り終えた後、カメラフィルターをサイトロンCBPからIDAS HEUIB-IIに変更してM24付近(いて座スタークラウド)の”バンビの横顔”と呼ばれている領域を撮影してみました。
フィルター変更にはSVBONYの SV133 2インチ(48MM)5枚フィルターフォイールを使いました。手動のフィルターフォイールですがあらかじめ使いそうなフィルターを5枚まで仕込んでおけるので、フィルターを付け替える手間がはぶけて便利です。
フィルターを変更する場合は、そのフィルターの基板厚さが違うとカメラセンサーまでの光路長が変わってしまいます。
サイトロンCBPの基板厚さは1.5mm、IDAS HEUIB-IIの基板厚さは2.5mmとなっていて光路長の変化によりピントがずれてしまいますので、その都度ピント合わせをし直しています。
M24 バンビの横顔
M24付近(いて座小スタークラウド)は天の川の一部で、もの凄い数の星が密集している地帯です。
以前から撮影してみたい対象でしたが今回初めて撮影する事ができました。
画角上、今回撮影画像の範囲外ですぐ下にある"バンビの首飾り"と呼ばれている領域まではちょこっとしか入りませんでしたので、次回は専用の0.75×レデューサーを取り付けて焦点距離312mmでも撮影してみたいと思います。
65PHQのファーストライトを終えた翌日も好天に恵まれたので撮影にでかけました
機材構成はフィルター以外、前日と同じです。
ただ、この日に撮影した画像の構図を後日プラネタリウムソフトのStellariumで確認したら、カメラの上下を鏡筒の上下に対して円周方向右へ約15°回転して取り付けていた事がわかりました。
鏡筒のカメラ取付回転リングを回して構図を色々確認している内にその位置で固定していた様です。
どの様なカメラアングルで撮ろうとそれは個人の自由なので自分が気に入ったアングルならそれで良いのですが、通常公開されている天体写真のほとんどは鏡筒とカメラを平行又は垂直に取り付けた状態で撮影されていますので、それらの構図を見た後に平行をずらした構図を見たら違和感を感じるかもしれません。
その時の撮影画像です。写り具合は気に入ったのでこれも良しとします。
いずれもZWO DuoBandフィルターを使用しました。
網状星雲 NGC6960 NGC6992 NGC6995
ハート星雲 IC1805
65PHQ鏡筒でのファーストライトからの二日間で、自分なりには全てお気に入りの写真が撮れて良かったです。
その後、天気に恵まれないまま海上勤務の船生活に戻ったので、結局7月の休暇中に天体撮影に行けたのはこの二日間だけとなりました。
梅雨明け前に乗船となったのが残念ですが、次回8月の陸上休暇中に天気が良い事を願いたいです。